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2007年9月15日 (土)

衆知を集める

昨日、KJ法に似たやり方で問題点の抽出と対策の引き出し方についての勉強会を行いましKj た。

本来のKJ法、いわゆる川喜田二郎氏がオリジナルで進められているものは奥が深く、厳格な原則があり、さらにリーダーに高度なスキルが求められますが、問題点の共有化と、とりあえずの対策を練るだけであれば、誰でも簡単に進められることができる、とてもよい手法であると思っています。

組織を一定の方向に向かわせようとすると、社員のコンセンサスと当事者意識が必要です。しかし、それを導く力のないトップがトップダウンで行おうとすると理解不足や無反応という結果に陥る恐れがあります。

トップがこのような方向に組織を動かしたいと思うのであれば、まずは社員の「衆知を集める」プロセスを踏むことが重要であると思います。

ただし、単に会議で意見を出させながら、落とし込もうと思っても、上司や声の大きい人の意見にリードされてしまいがちです。ブレーンストーミングだ、自由に意見を出し合おう、と号令をかけても、上司や会議のリーダーの無理解と技術不足によってほとんどが失敗に終わる例をいくつも見てきました。

そこで、一枚のカードに託すのですね。

もの言わぬカード(ポストイットで十分)に、自分なりの問題点の捉え方の視点や解決の方法を記入することで、全員の主張を同等に扱うことができるので、とても良いやり方です。時間はかかりますが、気づきやコミットメントは深まります。

企業の問題解決だけでなく、戦略の落とし込みや動機付け、教育、さらにはグループのコミュニケーションの活性化など、色んな分野やテーマで活用可能ですので、積極的に取り入れていって欲しいと思います。

(YT)

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