間の感性
人間、時間、世間、手間、仲間、昼間、空間・・・。
「read between the lines (行間を読む)」などという表現はあるが、日本人は特にこの「間」というのが好きだといわれる。
短歌や俳句の文化がある日本はこのような間を取るという感覚はすっと入ってきやすい。
中国にも五言絶句、七言絶句などがあることから、中国の人もこの間の感覚は分かるかもしれない。
むしろ間の感性は中国からか。
一方、物理的な距離として、よく引き合いに出されるのがパーソナル・スペース。
人にも他の多くの動物と同じように縄張り意識がある。この縄張りの範囲が、その人と人との関係性のバロメータである。
エドワード・ホールという米国の文化人類学者は次のように分類した。
1.密接距離(intimate distance)0~45cm・・・身体に触れることができる距離で、家族、恋人など、ごく親しい関係
2.固体距離(personal distance)45~120cm・・・両者共に手を伸ばせば相手に届く距離で、友人同士の関係
3.社会距離(social distance)120~350cm・・・手を伸ばしても相手に届くことは出来ない距離で、あらたまった場や業務的な関係
4.公衆距離(public distance)350cm以上・・・講演会や公式な会議や式典などのときにとられる距離で、それぞれの知り合い度が薄い関係
人の懐に飛び込むというが、日本人はこの物理的距離は外国人に比べて長いらしい。
オリンピックの招致活動の様子を見てこように思った。
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