動機づけ
モチベーション(動機付け)は一般的に「動因」と「誘因」の2つの要素が必要だとされる。
自分の内面から沸き起こる欲求が「動因」
その「動因」を満たすために与えられる環境が「誘因」
動因は「動機」、誘因は「目的・目標」と言い換えても構わない。
この両者のバランスが必要だといわれる。
喉の渇いていない馬に水を飲まそうとしても、馬は水を飲まない。
社員のやる気を高めるために、頑張る管理者がいるが、成果はほとんど得られない。
頑張るの元の意味、すなわち“我を張る”に過ぎなくなってしまう。
また、案外このように言う管理者自身のモチベーションも低いものだ。
反対に、社員はもっと自分のモチベーションを上げて欲しいと言う。
さらには自分のモチベーションが上がらないのは上司や環境のせいだと言う。
このような会社は大体において、そこそこ給料がもらえている会社である。
ここに、農耕民族であった日本人の甘えの構造を感じる。
一方で、給料が安くても、社長がモチベーションを上げてくれなくても、皆が仕事に熱中している中小企業も多い。
大企業より中小企業の方がそういう傾向にある。大企業がカンパニー制を敷く根本的目的はここにある。
自身の強い動因に向き合い、いまはこうだけど、いつか会社とともに成長するという誘因がピタリと合う。
このような覚悟のある組織は伸びしろが大きい。
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