フォアラー効果
「あなたは、興味のあることについては熱中しやすいが困難があるとつい、躊躇してしまいがちになる。しかし、それでもなんとか乗り越えたいと努力をする頑張り屋さん」
これの文がどれだけ自分にあてはまっているかを0(まったく異なる)から5(非常に正確)の段階でそれぞれに評価させたときのときの平均点は4.26であった。
これは、占いや性格判断などで、「自分に当てはまる」と考える人が非常に多いということを表わしている。
これを統計的にアプローチした心理学者の名前からフォアラー効果という。
このフォアラー効果は人に暗示をかけ、自分の意のままにし、高額な商品を販売するセールスマンや占い師、催眠術師などが使う手口として、有名な「コールド・リーディング(=事前の準備なしで、相手の心を読んだり、私はあなたのことをよく分かっていると納得させること)」や「ホット・リーディング(事前に相手のことを調査して、初めて知ったように振舞うことで信用させること)」の基本的な手法のベースになる考え方だ。
消費者庁が設立され、消費者の保護を訴えているが、我々消費者自身もこのような知識を身につけ、事前予防をしたいものだ。
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