丹巌洞
福井市中心部から西へ数キロのところに、丹巌洞(たんがんどう)がある。
ここは、江戸末期(1846年)に福井藩医の山本瑞庵が建てた別荘で、今は料亭となっている。
幸いにして第二次大戦時の激しい福井空襲にも遭うことなく、古い庵は現存している。
かつて、福井藩主松平春嶽公が「丹巌洞は別天地」と歌に残しているほどであり、苔むした笏谷石(しゃくだにいし)がと深い緑が風情をかもし出しており、門をくぐるとタイムスリップしたような気持になる。
ここは松平春嶽、中根雪江、橋本左内、横井小楠、橘曙覧など、幕末の激動の時代を生きた人々が訪れ、日本の将来を語り合ったとされる歴史的意義の深い場所である。
一説によると、坂本竜馬もこの場所に足を踏み入れたともされている。
静寂かつ厳かな場所での忘年会、幕末の志士のような大きな志をもって新しい年を迎えたい。
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