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2014年3月 2日 (日)

何故生きるかを知っている者は・・・

第二次大戦中、ドイツの強制収容所に送られたオーストリアの精神医学者、ヴィクトール・エミール・フランクル氏。 フランクル氏は生還後の体験記録著書「夜と霧」の中で、ドイツ人哲学者ニーチェの言葉を引用しています。

その引用とは、 「何故生きるかを知っている者は、殆んどあらゆる如何に生きるか、に耐えるのだ。」(ニーチェ) 生きる目的を知っているからこそ、生きるための手段を手に入れられるということです。

言い換えると、自分の与えられた命から何かを得ようと期待するから、何も得られないのであって、そもそも、命(=生きること)の目的は何かが分かれば、何をすべきかが具体的になるという意味です。 これは、ジョン・F・ケネディの大統領就任演説の中の有名な一節、「アメリカ市民の皆さん、国があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたが国のために何ができるかを考えようではありませんか。」というフレーズに通じるものがあります。

このことは、経営や仕事に対する心構えとしても同様のことが言えます。

組織の存立意義や目的は何であるか。何のために仕事をしているのか。 この「為に」という目的意識を確立することによって、効果的な経営や仕事のアイデア、行動力も生まれてくるのでしょう。

最近、経営資源の限られている中小企業に及ばず、組織力や資源が比較的多い大手企業においても、この根本発想こそが、事業を拓き、人を啓くために不可欠な考え方であると言えます。




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