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2009年10月27日 (火)

直観教授

17世紀、日本が寺子屋が普及し始めたころ、チェコの教育改革者、ヨハン・アモス・コメニウスは同じ知的レベルや経験値レベルの子供たちを集めて教育するほうが効率的かつ効果的であるという前提のもと、同一年齢、同一内容の学校教育制度を構想した。
以降、現在の学校教育においては、その仕組みが受継がれている。

コメニウスは学校教育の体系化を図っただけでなく、生涯学習の重要性を説いた人でもある。
母親の教育、高齢期の教育、老年期の教育など、人それぞれのライフサイクルに応じた教育が必要であると説いた。

また、コメニウスは「直観教授」という考え方を打ち出した。
彼は「何びとも単なる権威によって教えてはならない。すべてを感覚と理性によって教えよ」という言葉を遺し、ある物事を認識させるには、五感に直接働きかけ、その経験したこと、感じたことを言葉にすることで、学習させることが本来の学習であると説いた。
現在の視聴覚教育、ロールプレイングの先がけであり、近代教授学の父と言われる彼の考えは今でも十分通用するものである。

企業内研修においても、参考にしたい。

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