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2009年2月 1日 (日)

大寒みそぎ

大寒禊(だいかんみそぎ)

福井市和田に鎮座する、和田八幡宮。Photo
毎年恒例の大寒禊は今回で21回目を迎えた。
禊はこれまで、主に神社の神職や日ごろから神社に関係ある氏子崇敬者の祓い清めの儀式であったが、和田八幡宮は市民の参加を呼びかけ、だれでも禊の行ができるよう門戸を開いている。
第1回目から毎年参加している人も何人もいる。
私もその一人だ。
6歳の女の子が最年少。
職種や年代、動機は様々である。新入社員研修の一環や営業の業績があがるようにという「社命」で来るひともいる。

年々参加者もギャラリーも増えている。

今年は水温3℃。いつもよりやや温めであった。

禊をすることで心身罪穢れが祓われ、清められるといわれている。
参加者各々の願いを込め、気合を込めて冷水を体に浴びせる。
過去の罪穢れが流れ去り、また新たな気持で「一歩踏み出す勇気」が湧いてくる。

日本は昔から、「禊の文化」があるといわれている。
「過去のことは水に流す」という考え方で、万物は生々流転するという発想、あるいは万物に精霊が宿るとするアニミズムや自然崇拝の文化の元となる考え方でもあり、循環型だ。

掃除をする、食器を洗う、洗濯をする、歯を磨く、体を洗う等、日常生活の中で習慣として漫然とやっている人が私も含め多いと思うが、気持の持ち方を「清める」「祓う」「磨く」という行(ぎょう)として捉えることで、「日々是新(ひびこれあらた)」を感じることができる。

宗教は神(仏)の存在を肯定しそれを感じることが前提となる。つまり、「そこに神(仏)がおられるように」である。

このような行をすることで、感性も磨かれると思う。

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