強くしなやかに・・・勝ち残る組織
人的資源を活性化するための第一条件は人事の仕組みを社員全員が理解・共有することだ。そのために、社員にその仕組みづくりのプロセスにしっかりと関わって頂く。
一昨日と昨日2日に分けて17名の現場管理者の方々の人事システムに関する勉強会に参加させて頂いた。
管理者自身に関わることだけではなく、会社全体の成長に関わることだけに管理者の方々も真剣である。
この仕組みづくりの成否のポイントは、実は経営者自身にマネジメント・センスがあること。
つまり感性が高くリーダーシップを上手く使える能力があることだ。
こちらの企業のトップもそのセンスを十分に持っておられる。
私の尊敬する経営者の一人。
この1、2年でさらにその風格というか、オーラが強くなったように感じる。
経営者として、ますます大きくなっておられる。
この会社は昨年、経営理念の見直しをされた。見直しと言っても、軸は全くブレていない。
表現をより社員に分かり易い言葉に変えただけである。
その文言が素晴らしい。
私は、関与先の企業理念、スローガン、社是社訓を全て覚える。覚えようとせずともいつの間にか覚えているといったほうがよいだろう。
この勉強会の時も最初に理念唱和をした。
管理者の方と一緒に大声で唱和させていただく。
気持がいい。
唱和するたびに、胸が高鳴る。
それほど素晴らしいと感じる。
その理由の一つは理念の文言を刷新するにあたり、幹部の方(特に総務部長)のご苦労を知っているからである。
何度も何度も打ち合せを行い、トップに何度もダメだしをされながらも、社員にアンケートをとり、議論した結果、「社員が作った理念」になっていった。というか社長がそのように仕立てた。
それゆえに、総務部長をはじめとする幹部のご苦労は多大であった。
そのご苦労の上に成り立っていると思うから、じ~んとくる。
そしてもう一つの理由は言葉としての素晴らしさ。
一字一句無駄がない。不足もない。この会社なら、この社長なら、この幹部なら、そしてこれからの会社の方向性を見定めると、「この言葉、この文字しかない」という完全性を感じる。
理念がそのようなプロセス全社一体となって創られたように、今回の人事の仕組みづくりも十分に幹部、管理者、そして社員との対話を進めながら創りこんでいく。納得いくまで話し合う。
それが可能になるのは、先に述べたように経営者自身にマネジメント・センス、つまり感性が高くリーダーシップの使いどころを知っている人だからこそである。
このような素晴らしい社長、そして幹部の皆様と関わらせて頂いて、本当に幸せだと改めて感じる今日この頃。
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