非営利組織のマーケティング
非営利組織こそ、マーケティングが必要である。
近年は社会起業家という概念が一般化しているため、営利、非営利の別は特にこだわることはナンセンスであるが、ことマーケティングに関しては、いわゆるこれまでの非営利組織(利益の獲得を目的としない組織)は立ち遅れていると感じる。
特にNPOやNGO、社団法人、協同組合などは、利益を追求する以外の価値の提供という命題があるため、半ば内輪だけで活動しているという印象を受けやすい。これ即ち活動の対象が内向きになりがちであるということである。
事業存続を目指すには、「理念に対する共感」が他の営利企業よりも重要であるのは言うまでもないが、この「理念に対する共感」の輪を如何に広めていくかと言う点においては、手法としてはマーケティングのやり方をしっかりと行なうことが求められる。
マーケティングは顧客を創造し続ける仕組みを確立することであり、非営利組織においては顧客は即ち活動対象者であり、受益者である。
この受益者が生まれ続ける仕組みづくりをもっと真剣に考え手を打つべきである。
コミュニケーション手段をメンバー全員が共有するためには、やはり、現在の課題認識と理念に基づいた明確なビジョンと使命の共有化が求められる。
このようなことを、本日、ある非営利組織のマーケティング研修会に参加させて頂き、改めて感じた。
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