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2009年11月18日 (水)

ニューノーマル

ニューノーマルとは「新しい常識」「新しい正常」という意味である。
昨年のリーマン・ショック以降、世界経済において景気回復を果たせたとしても回復後の様子は過去のような状態には戻らないということを示唆して、このような言葉が最近言われるようになっている。

経済の前提が変わるということだが、それは、アングロサクソン型資本主義の威力が低下し、金融経済から実体経済に戻り、浪費から節約型消費に変わるという前提。そして、国の保護主義政策が増大化し、官と民のビジネスの境がなくなってくるような時代になりそうな感じもする。

このように考えると、今の時代は、新しい常識、かつてない前提のなか、今こそ大きなパラダイムシフト(発想転換)が求められる時代になるということだ。

そして、これまで少なくとも3年先とか5年先とか、ある程度中期的に先を見越した経営が出来ていたとしても、これからは、常に激しく変わる経営環境(経営環境変化の恒常性)が前提となるため、組織や、事業、戦略全てにおいて変化に即応できる態勢を整えておかねばならない時代となっているといえる。

「変化こそ常」であり「変わることが最大の対策」であるという時代を想定して、過去の成功体験をどれだけ捨て去れるかということこそが、経営者の大きな資質の一つになると思える。

朝令暮改も旨とし、君子豹変しなければならない。

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