ご奉仕高・創造高
3月決算の会社は10月からは下半期ということで、年度の折り返しの月になります。
今日はとある企業の半期決算の業績報告会がありました。
利益の源泉は限界利益率。売上高に対する変動費をさしい引いた残りの金額に依るところが大です。
電力や造船など設備や研究開発などの多額の維持管理費用、装置費用が掛かる業態は別にして、商人は売上高に対してどれだけ売上総利益(粗利)、製造業や建設においては、外注費や仕入材料費(製造原価)をいかにコントロールできるかが、利益獲得に係る大きな要因になってきます。
日日の商いとはその原価調整の日々であるといっても過言ではありません。
「利は元にあり」とはそういうことなのでしょう。
平和堂の創業者である夏原平次郎氏は、売上高はどれだけお客様のためにご奉仕することができたかを測るものとして、「ご奉仕高」。粗利益高(限界利益高)はどれだけ社員が創意工夫し知恵を絞ったかというバロメータとして「創造高」であると、今でも同社ではこのように表現しています。
海外にでも進出しない限り市場拡大が既存の商品ー市場分野では臨めない時代です。新しい発明・発見がない限り、如何に工夫して創造高を高めていくかがポイントになります。
この儲け癖をまずはつけないと、売上多くして利少なしになりかねませんし、それは資金繰りにも影響してきます。
そのようなことを、本日の会議において、売り上げは昨年対比で横ばいであっても、営業利益は上がっているという報告を受けながら、改めて感じました。
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