目標との距離感
今日はとある企業の幹部会議でした。
この会社は12月決算ですので、既に第4コーナー(第4四半期)を回っています。
幹部の皆さんの能力のおかげで、ここ数年来の目標が達成できそうです。もちろん既存店比較で過去最高売上です。
幹部会議の冒頭で毎回20~30分ほどお話しをさせて頂いているのですが、今日は大正から昭和初期にかけて来日したドイツの哲学者オイゲン・ヘリゲルが見た日本の弓術の奥義についての話をさせて頂きました。
構造的に洋弓より原始的(?)な和弓をもって数十メートル先の線香の火を射抜く、師匠の力の話です。
なぜ、そのような奇跡的なことができるのか。それは的である線香の光と矢の先端の鏃(やじり)が密着している(と捉えられる)瞬間に放つことができたときに、数ミリの線香の火を射抜くことができるということです。
一般的に論理的に厳格であろうドイツの学者が興奮気味にこの記述をしているくだりに、目標達成のコツをつかんだように感じました。
目標と現在の違和がない。この状態を作ることが目標達成のコツであると、本日の会議でお話をさせて頂きましたが、その話のあとで、ある幹部から現在の脳科学でも同じようなことを言っているということを聞き、今から90年前に日本の弓術によって、その秘訣が開示されているということに、改めて不思議な感じがしました。
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