70であろうと、16であろうと。
サミュエル・ウルマンという米国の実業家、教育・指導者が1920年代初頭、80歳の記念として自費出版した詩集に収められている『青春』という詩があります。
第二次大戦後マッカーサーが講演で引用したことなどをきっかけとして、岡田義夫さんの見事な訳により松下幸之助さんはじめ、当時の日本の実業界を中心に広く知られるようになったものです。
その詩は、「年は70であろうと、16であろうと、その胸中に抱きえるもの」次第で、人の若さは失われないということを謳ったものです。
若さを失わない心持ちとして「驚異(不思議なこと、未知のこと)への愛慕心」、「事物や思想に対する欽迎(きんぎょう=敬い慕うこころ)」、「剛毅な挑戦(心)」、「小児の如く求めて止まぬ探求心」、「人生への歓喜と興味」などが必要だと表現しています。
今日、ある方が「人の役に立てる、新しい事業をしたい」と構想をご相談に来られました。
その方は私も何年も前から存じ上げている方で、大正生まれですが聡明で矍鑠(かくしゃく)とした紳士です。
事業意欲を持ち続けることは青春そのものであり、命の炎を燃やすことであり、若さと元気を保つことにつながると、改めてこの詩をかみしめているところです。
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