いやさか☆ブログ

新年あけましておめでとうございます。

２０１３年は式年遷宮の年。

２０年に一度、伊勢神宮の皇大神宮（内宮）と豊受大神宮（外宮）の正殿、14の別宮の社殿を全て造り替えて神座を遷（うつ）します。
あわせて、宝殿外幣殿、鳥居、御垣、御饌殿など全65棟のほか、装束・神宝、宇治橋なども造り替えられるという、一大事業です。

１３００年前から繰り返されてきた遷宮は、今年で６２回目を迎えます。
掘立式の建築ゆえの老朽化に対応したり、建造技術、匠の技を伝承するという目的もあるようでが、その根底には日本人の価値観が背景にあります。

古来より、日本人は「清浄なもの、新しいものにはパワー（霊力）が宿る。」という考えを持っています。
年末に大掃除をし、清浄な場所にご先祖の御霊の象徴としての鏡餅を供えるということや、禊（みそぎ）をして身を清めることによって、大地の新たな霊力を体内に取り入れるということなどもその例でしょう。

この考え方は日本の産業界において、５S（整理・整頓・清潔・清掃・躾）として浸透しており、日本の高度なモノづくりを支えた実践手法でありつづけました。

しかし、日常の忙しさにかまけて、当たり前のことから手を抜いていくのも人の習わし。

今年一年、５Sの実践を進化することで、まずは個と組織のエネルギーを高める基盤維持に努めて行きたいと、遷宮の年の初めに思います。

http://www.sengu.info/index.html　←式年遷宮公式HP