道後温泉と伊佐庭如矢
松山市が管理しているそうですが、建物の形を見て、映画「千と千尋の神隠し」の情景を思い出ました。よく見るとそっくり。ここがモデルになっていたのですね。
道後温泉は3000年の歴史があるといわれていますが、神話の時代からあったようで、聖徳太子も来湯したといわれる由緒ある温泉です。
日本人の温泉好きはここから始まったのかもしれません。
明治23年(1890年)に伊佐庭如矢(いさにわゆきや)氏が道後湯之町の初代町長に62歳で就任した時、現在の本館を改築しましたが、伊佐庭如矢氏は自分の町長の給料をすべてこの改築費用の一部に充てたとされています。
巨大な町の投資に反対する町民も大勢いたそうですが、なんとかこの事業をやり遂げ、現在でも日本国内有数の観光名所となっています。
氏は明治40年、80歳でこの世を去りましたが、道後温泉と氏は今後もずっと語り継がれるものと思います。
道後温泉の改築を決意した62歳というと、当時では高齢に当たると思いますが、未来を見据えての英断と実行力は素晴らしく、大いに見習いたいものだと思いました。
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