伝説の新入社員研修(2)
15年前、平成7年の4月のことだ。
阪神淡路大震災の年。
会社を設立したその年、はじめての仕事が新入社員研修であった。
それまで勤めていたサラリーマン時代に3000枚以上の名刺を頂いていた。
それが私の唯一の財産であった。
その中で658枚をピックアップ。
創業の案内と創業記念の各種サービスメニューを案内したDMを送付。
管理者研修、営業マン研修、新入社員研修、戦略構築・・・など。
もともと、営業が大好きで自信もあったから、これで一気に業容拡大を図ろうと、血気盛んであった。
658枚のDMによる問合せをワクワクしながら待っていた。
しかし・・・ 1週間経っても、2週間経っても電話は鳴らない。
焦る・・・。
こうしたなか、3週間後の5月の連休明けのこと。
DMを見たというあるゼネコンの総務部長から電話をもらった。
(総務部長)独立したんだ。忙しいか?
(いやさか)ボチボチです。(忙しいわけがない)
(総務部長)案内ありがとう。今年新人5人採ったんだけど、ちょっと遅いけど新入社員研修してくれない?
(いやさか)あ!はい、有難うございます。(うひょ~!)
待ちに待った1本の電話。(涙が零れた(今思い出しても目が潤む))
こうして平成7年5月13日、14日の2日間の日程で新入社員研修がスタートすることになったのである。
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