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2009年2月11日 (水)

伝説の新入社員研修(1)

もうすぐ4月。Photo_2
新卒の学生が社会に出る季節がやってきた。
新たな門出。今までいろんな人に守られてきた学生時代から社会に出る。
本当の意味での門出だ。

昨年秋から年末にかけて、既に複数の企業より、新入社員研修のご依頼を頂いている。
3月末から4月初旬と時期が重なるだけに、日程調整に苦心。ありがたい。

真剣に人材の獲得に取り組んでおられる企業ほど、新入社員研修に対する想いは強く、私たちへの期待も大きい。

研修の中で取り入れるグループディスカッションのテーマや、事前の課題図書の選定、受入態勢の整備など、人事担当者の方といっしょに綿密な打ち合せを行う。

新入社員の採用にかかるコストや、せっかく採用したのに定着しないという機会損失を考えると、企業側も当然真剣、必死になる。

そのような大切な仕事に関わらせて頂いていると思うと、改めて身の引き締まる想いだ。
今年も「一人も辞めさせないぞ!」「力を発揮してもらうぞ!」という決意で張り切る。

米国では、転職は才能の証しと言われているが、日本の場合はそうとも言えない。
むしろ転職リスクの方が高い。社会的にも経済的にも。
また、独立して成功をつかむ人はほんの、ほんの一握り。
多くの独立経営者を見てきて、そう思う。

だから、正直、そう簡単に辞めて欲しくない。

荒っぽい言い方をすれば、会社はどこも同じだ。
最初に入った組織が修行の場。鍛錬の場。目の前の仕事を楽しみ、世の中の動きを見ながら工夫を重ねること。要は自分自身がどのような心構えで仕事に向き合うかだ。

どのような環境でも、そこで自分を磨いた人だけが、自然と次のステップにつなげていくことができる。

今年の新卒雇用状況は内定取り消しなど、社会問題に発展したほど。
学生の方も、取り消さざるを得ない企業も苦しんだ。

多くの求職者が集まる企業であっても、悩みに悩んで最終的に絞り込んだ人材。採用する喜びよりも、合否ライン上にいる者をやむなく不採用にした辛さの方が大きい。
ましてや採用してもすぐに辞めてしまわれたら、採用担当者のダメージは大きい。悔いが残る。

買い手市場と言われる今にちであっても、「需給のミスマッチ」は依然続いている。
企業がどんなに望んでも学生が来ないところには全く来ない。

どうにか人員確保できた企業にとっては、新人は大切な財産。磨けば光るダイヤの原石に見えてくる。

多くの学生を選考して採用した企業にとっても、少ない応募者のなかから、苦心して採ることができた企業にとっても、新人はどちらも『金の卵』。

だからこそ、厳しく大切に扱う。
人材を一つのファンクション(機能)としか見ない風潮は良くない。心が荒む。
次から次へと労働力が生まれてくる戦後高度成長経済とは逆の時代。
かつてのそういう時代でも、終身雇用に代表されるように、社員を大切に扱い、安心した環境で勤勉に働き、高い生産性を保持して国際競争力を高めてきた日本。雇用の流動化がグローバルスタンダードと日本が言うのはおかしい。

そういう意味でも、新入社員研修に力を注がない企業があったとしたら、それは自分の足を食っているようなもの。

大切な金の卵をお預かりする新入社員研修。

私たちも褌を締め直して、桜の季節を迎えたい。

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コメント

新人です。社会人に不安な思いでいます。何気なくたどりついたいやさかブログでしたが、やる気とパワーがでました。
僕の就職先にでも新人研修が一週間あります!会社の期待に応えがんばろうとやる気がでました!色々ブログまで読みましたがいやさかブログは勉強なりました!ありがとうございました。

新人様
コメントありがとうございました。
私も社会人になる時、とても不安だったのを思い出しました。
会社は、自分の最大限の力を発揮できる場所なので、とても楽しいものになると思いますよ。大丈夫です。
しかし、成長するにつれて必ず壁にもぶち当たります。また悩んだ時、それは自分自身が成長している時なので安心してください。そしてまた、いやさかブログを見てください。きっとヒントが見つかると思います。
私も、新人様の未来に期待しております。ありがとうございました。

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