伝説の新入社員研修(3)
この時期になると、新入社員研修の打ち合わせの密度も濃くなってきます。
日程の調整に一苦労します。有難いことです。
採用・教育担当者は、年々、教育に力をいれておられるため、工夫やアイディアもたくさんいただきながら、ご要望をとりまとめています。こちらもテンションが上がります。
今週に入り、3つの企業の人事採用担当者の方とお打ち合わせをしました。
1つの企業様は今年、12名の大卒の方を新入社員として迎えます。12名の社員獲得したこの企業様は最終面接から採用まで倍率10倍。応募・書類選考数も含めると、倍率は50倍くらいの人気企業です。
その中で、如何に伸びる社員を見つけるかが採用担当者の腕の見せ所でしたが、この担当者様は採用において、色々な工夫をされておられました。まさに採用のチカラですね。
それだけに、受入側の体制づくりにも余念がありません。
昨年は2日間の研修をさせていただきましたが、今年は3日間に増やしていただきました。これからの時代を見据え、研修で伝えたい、学ばせたいことが多いからというのが理由です。
一日増やしたテーマが「プロフェッショナル」。
新入社員の教育は1週間に渡ります。このうち3日間は、いやさかの研修になるのですが、こちらの企業様は内定が決まった時点で、通信でビジネスマナーの教育はしっかりと行いますので、新入社員研修の時点では、十分な知識は持っておられます。
しかし、「知っていること」と、「出来ること」は違います。「知った知識を出来るようにする」のが、わたくしどもの新入社員研修での役割になります。出来るようになっていると、新人でも、現場で即戦力になります。逆に、新入社員研修で、知識を教えるだけでは現場ではなかなか使えないのが実情です。
様々な実践訓練法がありますが、今回、研修の中で課題図書ディスカッションを行います。事前に新入社員の方には本を読んでおいてもらい、進めていきます。
同じ本を読んでも各自、受け止め方や、捕らえ方が違うので、ディスカッションの場を設けると意見が飛び交い、お互い気づきがあり、成長さえも感じることができます。
我々も、とても学びがあるので、共に社会人としての目線を合わせるようにしています。
もう1つの企業様は今年、新入社員として、大卒の方を66名迎える上場企業です。新入社員研修は3週間に渡り行われます。
基本行動、ビジネスマナーから、メンタル面の強化、数字に対する考え方など、さまざまな訓練を行いますが、3週間でどこまで成長し、現場で即戦力として活躍していくのか今からとても楽しみです。
普段、コンサルティング業務以外、教育目的の研修だけで関わっている時は、あまり触れないこともありますが、新入社員研修では、基本のこと以外、その企業様の考え方や、方針で内容が変わってくる場合があります。
より以上、接遇レベルまで求める企業様もあれば、基本マニュアルだけしかさせない、という信念をもって教育をさせている企業様もあります。
当たり前のことを当たり前に伝えたり、本に書いてあるようなマナーでも、それぞれの企業の方針があるので、ギャップを最小限に押さえ、受け入れ態勢も整え、その企業様のスタイルにあった研修内容のご提供が、定着率の秘訣だと我々は考えます。
新入社員研修は、その企業様の大切な人財をお預かりします。新人の皆様がその企業に携わる第一歩の研修だけに責任は重大で、それだけに打ち合わせも慎重です。
毎年、新人の教育を終え、現場で磨かれた6ヶ月後、フォローアップ研修でお逢いする時が一番の楽しみで、一回り成長した姿に目頭が熱くなります。
アンケートは必ず取ります。これは研修の満足度を測るものです。「とても気づきが多かった」、「気づきが多かった」の合計が昨年は96%でした。
有難いことに定着率もかなり高いと評判です。
1年以内に辞める人は3%未満。3年以内でも7%未満です。(直近3年間のデータ)これもいやさか独自の秘訣といってもよいと思います。
今年は100名以上の新入社員研修になりそうです。
頑張ります!
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