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2009年10月21日 (水)

人事考課

「功あるものは禄を、徳あるものは地位を与えよ」という言葉がある。
人事考課は、功も徳も両方判断していかなければならないというのが今日の考え方の主流である。

私は「功」「徳」に加え、「能」この3つの視点で判断基準を持つべきであると考える。

功:成果、業績・・・期間内における結果の高い人(決して過去の成果ではない)
徳:仕事ぶり・・・全体最適の視点で大局をつかんだり、周囲への影響を考えて仕事をする人(人間力と言い換えられる)
能:能力・・・技能、知識など。まだ発揮されていない能力を含める(潜在能力を発揮能力に換えるのは上の人であるため)

要はこの3つの視点でそれぞれのウェートをどれ位に持っていくかによって、その人の全体として評価するのがベストである。
成果主義は「功」を重んじるし、能力主義は「能」を重んじる。協調主義は「徳」を重んじる。
いずれにしても、組織としては「功・徳・能」3つの機能が求められるが、それぞれ、組織の発展段階、置かれている環境に応じて当然その評価のウエートも変わってくるものである。

成長段階は「功」、成熟段階は「徳」、再起業や新たな開発を期するなら「能」といった具合である。

いずれにせよ、人事考課というのは人間の尊厳に対し組織の論理で土足で踏み込むことに違いはない。

だからこそ、十分な納得性、公平性(フェアであること)、そして運用の適正性が求められる。

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