川、谷、海
技術開発型ベンチャーによく言われていることであるが、ビジネスを生成発展(開発から起業)、そして成功(事業化・産業化)に導くためには、いくつかの試練があり、それを地理・地勢に例えて次のような表現をする。
(1)魔の川
商品のアイデアや技術シーズ(基礎技術)を応用技術として事業の種にするまでには「魔の川」があり、それを超えるのは困難が伴う。
(2)死の谷
応用的技術が確立して、製品化の目途が立つ、いわゆる事業化に向けて一歩踏み出すレベルまで至るには「死の谷」があり、さらに困難が伴う。
(3)ダーウィンの海
応用技術が確立し、事業化に向けて一歩踏み出すと今度は競争社会の海にもまれる。弱肉強食、適者生存の進化論を唱えたダーウィンにちなんで「ダーウィンの海」と言われる。
ビジネスを新たに展開しようというアイデアと決意が生まれると、これらの川、谷、海を乗り越えなければならない。新技術開発をもとにした商売は特にそうである。
私はよく、(2)と(3)の間、つまり商品化の目途が立って、ビジネスをスタートする、即ち大海に入るまでの間に、もう一つ川があると思っている。それを「ルビコン川」に例えたりする。
コメント