選択と集中
名経営者として名を馳せたGEのジャック・ウェルチ元CEOの戦略ポリシーとして、「選択と集中(Choice and Concentration)」がある。
ジャック・ウェルチ元CEOは選択と集中の基準をナンバーワンになれるかどうかと定めていた。当該市場において、規模としてナンバーワンになれる事業に経営資源を集中的に投下し、ナンバーワンの地位を確保する。その一方で、ナンバーワン事業以外は売却や廃棄するという考え方である。
その一方で、「ナンバーワンでなくて、オンリーワンを目指す」という考え方がここ10年位言われている。
単に規模、売上を拡大して、ナンバーワンになることを目標とせず、規模は関係なく、他者にない技術やノウハウ、特定の市場における明らかに差別化できる価値を提供することで、オンリーワンであり続けることを目指すという考え方である。
中小企業においては、オンリーワンの地位をまずは志向することが先決であろう。
理想はオンリーワン×ナンバーワンであるが、いずれにしても今は、事業を細分化し、選択と集中を改めて行なわなければならない時である。
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