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2011年9月22日 (木)

真摯さ

 今日は月に一度の幹部会議、経営状況の報告会です。
 幹部の皆さん全員が自分の権限責任を十二分に活用し、理念の具現化、目標の達成に向けて真剣に取り組んでおられ目覚ましい成果を上げておられます。
 物事に真摯に取り組んでいる人はそれだけで神々しく感じるものであり、部下もそれに感化されます。
 そのようなことを考えていましたら、ドラッガーの有名な言葉を思い出しました。それは、「マネジャーにとって必要不可欠な資質は真摯さである。」という言葉です。
 ドラッガーは今から半世紀ほど前に著わした『現代の経営』において、次のように述べています。
 『うまくいっている組織には、あえて人に対して好意的でなく、人を助けようともせず、人づきあいすらよくない上司がいる。愛想が悪く、いつも不機嫌そうでありながら、誰よりも多くの人たちを教育し、育成する。その上司は他の愛想のいい上司よりも尊敬を集める。部下と自らに厳しくプロの仕事をすることを要求する。基準を高く定め、それを守ることを期待する。何が正しいかだけを考え、誰が正しいかを考えない。真摯さよりも知的な能力を評価したりはしない。真摯な素質を欠く者は、いかに愛想がよく、助けになり、人づきがいがよかろうと、またいかに有能で聡明であろうと危険である。そのような者は、マネジャーとしても、紳士としても失格である。』
 『真摯さは、とってつけるわけにはいかない。すでに身につけていなければならない。ごまかしがきかない。ともに働く者、特に部下に対しては、真摯であるかどうかは二、三週間でわかる。部下は上司の無知や無能、態度の悪さや頼りなさには、寛大である。だが、真摯さの欠如だけは許さない。決して許さない。彼らはそのような者をマネジャーに選ぶことを許さない。』
 リーダーの素質は「真摯さ」であり付け焼刃では到底身につかないということなのですね。
 このようなことを改めて紐解きながら、ドラッガーの慧眼に一人感服しています。

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