継続の閾値(ティッピング・ポイント)
17世紀にチェコのヨハン・アモス・コメニウスは、凡庸な教師向けに教科書を発明し、教育の効率を劇的に高めた。
19世紀のはじめ、サイラス・マコーミックはアメリカの農民向けに収穫機の割賦販売を導入し、一気に農業の生産性を高めた。
20世紀初頭、フォードはベルトコンベアの生産方式を導入し、低価格の乗用車をつくり、市民の足は一気に馬から自動車に変わった。
20世紀半ば、松下(現パナソニック)は、それまで市場とされてなかった日本の農家に対し、テレビの需要を一気に広げた。
このように、最初は小さな変化であっても、それがある一定レベルに達すると一気に広がる閾値のことを、マルコム・グラッドウェルはティッピング・ポイントと表現した。
最初は小さな変化であっても、それをあきらめずに継続することで、大きな変化が生まれる。
いかにも日本人が好みそうな考え方であるが、目まぐるしく動く世の中であるがゆえに、足元の最初の小さなニーズに応え続けることで活路が見い出せる場合も多い。
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